DCI日本・子どもの権利条約日本・CRC日本・報告書をつくる会

DCI日本の分裂

総会2015年7月、報告書をつくる会が独立、DCI日本が消滅


公開:2016年5月20日、更新:2017年6月24日

1.DCI日本の分裂

2DCI日本の分裂について考察

3DCI本部サイトから日本支部が消えた

4元・DCI本部理事に対するDCI本部の評価

 

注:2016年度、DCI日本は、名称を「子どもの権利条約日本、CRC日本」に変更しました。

1.DCI日本の分裂

(1) 2014年度まで

 

 国連NGO・DCI(Defence for Children International、本部:スイス)の活動のひとつが、国連・子供の権利委員会の審査に対して、報告書(カウンターレポート)を提出する事です。DCI日本は、DCIの日本支部として活動してきました。

 

 前回の第3回審査までは、その都度プロジェクト(一時的な下部団体)として「報告書をつくる会」を作り、報告書をつくる会が報告書を提出しました。下部団体ですから、当然、福田雅章代表が報告書をつくる会の代表になりました。第3回審査の後、常設組織になり、主要メンバーを反福田派が押さえました。

 

●DCI日本(福田派+中間派+反福田派)

●報告書をつくる会(反福田派がメイン)

 

 福田派と反福田派の主導権争いにより、数年前(3年ほど?)から、DCI日本の活動が停滞していました。財政的にも赤字に陥り、DCI本部への加盟金の支払いが滞り、資格停止になっていました。

 

(2) 2015年7月、DCI日本・総会

 

 福田派と反福田派の両陣営とも、総会に向けて、会員に支持を求めました。さらに、福田派は委任状作戦を行ないました。

 

 総会に向けて、両陣営の主張が機関紙と共に会員に送られました。両陣営の主張は、今後の活動方針も、活動停滞の責任が相手側にあると非難した事も、ほとんど同じでした。印象に残った違いが、児童相談所問題に対する姿勢でした。

 

福田派は、今まで通り福田雅章代表が主導していく事と、児童相談所と敵対して児童相談所問題に取り組む事を、主張しました。

 

反福田派は、福田代表の独裁的な運営体制を変える事と、児童相談所と協力して児童相談所問題に取り組む事を、主張しました。

 

 総会では、福田代表が進めていた「児相問題において、ライフスペース・SPGF、釣部人裕氏と協力する事」に対して、反福田派だけでなく、福田派からも、「カルトと協力するのか!」と反対意見が出ました。特に反福田派は強く反対していました。詳細は「カルトとの関係(1)、ライフスペース・SPGF」へ。

 

【分裂】

 

●DCI日本(福田派+中間派、代表:福田雅章)

 

 主流派だった福田派が、圧倒的多数の委任状を集めました。委任状作戦で加入した新規会員の他に、中間派(誰が代表でも可)の多くも、福田派を支持しました。私も中間派で、児童福祉や児童相談所問題の活動をしてくれるのであれば、誰が代表でも構わないと思っていました。

 

●DCI日本再建総会準備委員会(反福田派、委員長:児玉勇二)

●報告書をつくる会(反福田派、会長:堀尾輝久)

 

 反福田派は、反乱グループとされて、DCI日本から出ていきました。福田派によると、反福田派は、主に共産党系メンバーだったそうです。左翼には、共産党系、社民党系(旧・社会党系)など、いくつものグループがありますから、福田派とは別グループだったのでしょう。両陣営が対立した原因は知りません。もし、共産党系の組織的行動だったのなら、DCI日本分裂の背景には、児相問題など政治的(政策的)な意向があったのかもしれません。

 

(3) 2015年度(総会以後)

 

 委任状作戦の後、両陣営は、DCI本部から日本支部「DCI日本」の認定を受けようと争いました。認定されるのは1つの団体だけです。両陣営とも主張をDCI本部に送り、DCI本部の判断待ちになりました。

 

●DCI日本(福田派+中間派、代表:福田雅章)

 

 「DCI日本支部『DCI日本』は、今まで通り自分たちであり、DCI本部も認定する」と自信を持っていました。主導権争いで混乱した組織を立て直そうと、運営体制の見直しと活動再開へ向けて動き始めました。しかし、重要な役割だった報告書(カウンターレポート)の権利を失った事を、会員や関係者に知らせませんでした。

 

●DCI日本再建総会準備委員会(反福田派、委員長:児玉勇二)

 

 「DCI日本支部『DCI日本』は、自分たちである」と主張しました。

 

●報告書をつくる会 (反福田派、会長:堀尾輝久)

 

 DCI日本との関係はなくなりましたが、今まで(第1回~第3回審査)と同じように、報告書(カウンターレポート)を提出します。なお、児童相談所問題は取り扱わないそうです。

 

(4) 2016年度

 

 2016年3月、DCI本部は「福田代表たちとカルトとの関係、及び、総会における委任状作戦」を問題視して、福田派にも、反福田派にも、日本支部を認定しませんでした。DCI本部サイトの日本支部ページも削除されました。

 

●子どもの権利条約日本・CRC日本(福田派+中間派)

 

 名称を「DCI日本」から「子どもの権利条約日本・CRC日本」に変更しました。

  

●DCI日本再建総会準備委員会(反福田派、委員長:児玉勇二)

 

 活動終了?、自然消滅?

 

●報告書をつくる会 (反福田派、会長:堀尾輝久)

 

 第5回審査の報告書(カウンターレポート)を提出します。なお、児童相談所問題は取り扱わないそうです。

2. DCI日本の分裂について考察

(1) 分裂について(2015年秋の考察)

 

国連NGO・DCI日本のブランド

 

 一番重要な問題が、「国連NGO・DCI日本」をどちらが受け継ぐか?です。スイスに本部のある国連NGO・DCIの日本支部だから、国連・子供の権利委員会から特別扱いされ、子供の問題で大きな影響力を持てました。活動に協力した人たちも、「国連NGO・DCI日本」だから協力したのです。福田派と反福田派の争いとは、「国連NGO・DCI日本」のブランドの奪い合いだったのです。

 

 現状では、報告書(カウンターレポート)の提出は、反福田派の「報告書をつくる会」です。DCI日本のブランドがなくなっても、報告書(カウンターレポート)は今まで通り提出できます。

 

 もし、福田派がDCI日本のブランドを失ったらどうなるでしょう?。日本国内には、子供の問題で活動する団体が沢山あります。その中で影響力を示す事は非常に難しいです。福田派は、政治的にも宗教的にも問題を抱えている為、世間やマスコミの支持がありません。それは、福田代表や木附運営委員が、地下鉄サリン事件など無差別テロを行なったカルト・テロ組織であるオウム真理教を擁護している事や、創価学会の広告塔として活躍してきた事や、北朝鮮の日本人拉致問題で北朝鮮の為に制裁反対を訴えた事などが原因になっています。

 

児童相談所被害者

 

 運営委員会では、児相問題や精神医療問題で活動する心理カウンセラーの林文子氏、DCI日本の児相問題の中心にいる児相被害者のB夫妻は、福田代表の側近です。横浜で児相相手に裁判をした矢野美奈氏、佐世保の都甲(とごう)いづみ氏、晃華学園事件の水岡不二雄氏、他の児相被害者たちも福田派に残っています。

 

 もし、反福田派が正式にDCI日本になったら、どうなるのでしょうか?、国連との関係を考えて、新しいDCI日本に移るのでしょうか?。

 

反福田派が有利

 

 分裂騒動から少し経った9月に、福田派の運営委員(役員)に、こんな事を言いました。

 

「反福田派は旗上げだけでいいんじゃん。何もしなくても、1年待っていれば、DCI日本を手に入れられる。来年(2016年)の総会で『福田派に何ができましたか?』って皆に問えば、それで決まりじゃん」

「そうならないようにするには、福田派は1年以内にぐちゃぐちゃになった組織を立て直して、さらに活動させて実績を出さなきゃならない。ものすごく大変だよ。わかってるのかな?」

 

 福田代表と側近たちに引退してもらうとか、分裂した3団体の再統合という選択も考えるべきかもしれません。厳しい状況の中で、そういった事を考えられますか?

 

福田代表の引退

 

 私としては、今もオウム真理教(現:アレフ、ひかりの輪)を支持している人たち、福田雅章代表、木附千晶運営委員、その側近の皆さんには引退して頂きたいと思います。

 

 なぜなら、オウム真理教は地下鉄サリンなど凶悪な無差別テロを繰り返しました。何の関係もない多くの命を奪い、人々の生活を破壊する事を、目的にしました。無差別テロには、善意も優しさもありません。それゆえに、オウム真理教を支持している人たちに、善意と優しさが必要な児童福祉活動ができるとは思えません。

 

 また、オウム真理教が無差別テロを行なえたのは、精神薬を利用して信者のマインドコントロールに成功したからです。それゆえに、オウム真理教を支持している人たちに、精神医療(向精神薬投与)、発達障害(子供への向精神薬投与)、児相における子供への向精神薬投与などの問題で、まともな活動ができるとは思えません。

 

(2) 委任状作戦(2016年秋の考察)

 

 2015年の総会に向けて、福田派と反福田派の主導権争いが激しくなりました。両陣営とも支持者を増やす為、支持を決めていない会員の勧誘や、相手側を支持する会員の切り崩しなどに、積極的に取り組み始めました。

 

 福田派の林文子氏も「福田代表を守る為に」と言って、積極的に新規会員の勧誘に取り組んでいました。他の福田派メンバーも、同じように取り組んだようです。そして、新規会員から「福田代表を支持する」との委任状を集めました。

 

 私の所には木附運営委員から連絡がありました。DCI日本の方とは2014年7月に児相問題会合で知り合い、「児相問題で活動するなら手伝います」と伝えてありました。連絡を頂いて、二つ返事で加入しました。総会へは向精神薬の離脱症状(禁断症状や後遺症など)で参加できないので、「児相問題を取り上げる」と主張した福田代表への委任状を送りました。

 

 もし、あなたが友人や同僚から頼まれたらどうしますか?。国連NGOですから変な宗教や政治活動ではありませんし、子供の人権を守る活動ですし、デモ参加など面倒な条件もありませんし、年会費3,000円だけで壺や印鑑を買わされる心配もありません。お金の行先がわからない街頭募金より安心ですし、友人や同僚を助ける事にもなりますし、自分も慈善事業に協力できます。そう思いませんか?。私はそう思いました。

 

 しかし、組織運営を考えた時、活動実績のない会員や、活動意欲のない新規会員から、代表選挙の委任状を集める事に問題はないのでしょうか。非合法ではないにしても、姑息な手段と言えます。もしかすると、架空の人物を作って加入させたり、親戚などの名前を借りて新規加入させたり、幽霊会員を作った可能性も考えられます。

 

 なお、反福田派は、表立った行動として、新規会員の勧誘や、委任状集めは、行なわなかったそうです。総会の後、両陣営がDCI本部に日本支部認定を求めた際、DCI本部は委任状作戦を問題と考えたようです。

 

(3) 反福田派の戦略について(2016年秋の考察)

 

 反福田派は、反乱グループとして追い出されたように見せかけて、実質的に勝利しました。

 

●DCI日本再建総会準備委員会

 

 アーカイブサイトに、2015年8月17日のDCI日本再建総会準備委員会サイト(http://www.dci-jp.com/)が保管されています。

 

画像:DCI日本再建総会準備委員会-1(2015年8月17日)
画像:DCI日本再建総会準備委員会-2(2015年8月17日)
DCI日本再建総会準備委員会(2015年8月17日)

 

 反福田派は、反乱グループとして、DCI日本を追い出されると予想していたはずです。分裂騒動(DCI日本のブランド争い)を担当させる為、DCI日本再建総会準備委員会を作ったように思います。陽動作戦でしょう。

 

 DCI本部がどちらを日本支部に認定するかで、分裂騒動に決着がつきます。DCI本部の選択肢は、(1) 福田派を認定する、(2) 反福田派を認定する、(3) どちらも認定しない、その3つです。「報告書をつくる会」が有利に存続できるのは、(2)か(3)の場合です。福田派が認定されなければ、勝利した事になります。

 

 2016年3月、DCI本部が、福田派と反福田派のどちらに対しても、日本支部に認定しないと決めました。DCI日本再建総会準備委員会は、目的を達成しました。

 

●報告書をつくる会(子どもの権利条約、市民・NGO 報告書をつくる会)

 

 報告書をつくる会(http://www.geocities.jp/crc_coalition_japan/)が、分裂騒動と距離を置いていたのも、存続団体にする予定だったからでしょう。

 

画像:子どもの権利条約、市民・NGO報告書をつくる会(2017年3月)
子どもの権利条約、市民・NGO報告書をつくる会(2017年3月)

 

 報告書をつくる会は、外務省との事前協議(秘密会議)への出席や、国連・子供の権利委員会への報告書(カウンターレポート)の提出する権利、第1回~第3回審査の報告書(カウンターレポート)提出の実績などを、手に入れました。福田代表たちが作った新規参入できない仕組みに守られています。福田派の「子どもの権利条約日本、CRC日本」は、報告書(カウンターレポート)に再参入できません。

3.DCI本部サイトから日本支部が消えた

 DCI本部は、日本支部を認定しないと決定しました。DCI本部サイトの各国支部ページの世界地図から、日本列島の色が、支部のない国を示すグレーに変わりました。また、日本支部紹介ページも消えました。

 

Defence for Children International > National Sections(各国支部)

画像:DCI本部サイト・各国支部ページ
DCI本部サイト・各国支部ページ

 地図の下にある国リストから、JAPANをクリックしても、日本支部紹介ページは見つかりません。

画像:DCI本部サイト、日本支部紹介ページがなくなりました
DCI本部サイト、日本支部紹介ページがなくなりました

4.元・DCI本部理事に対するDCI本部の評価

 DCI日本・福田雅章代表は、Wikipediaによると、DCI本部(スイス・ジュネーブ)の理事もしていました。つまり、長年にわたり「DCI日本」と「報告書をつくる会」の代表を務めてきて、DCI本部理事まで務めました。

 

福田雅章 ふくだまさあき、(Wikipediaより)

社会的活動:

1996年 第1回子どもの権利条約 市民・NGO報告書を作る会代表(~1998年)

2000年 第2回子どもの権利条約 市民・NGO報告書を作る会代表

2000年 子どもの権利に関する国連特別総会日本政府代表団顧問

2002年 Defence for Children International(DCI)ジュネーブ本部理事

 

■ 

 

 一般企業の例え話をします。エム氏は、子会社の創立以来、長年にわたり社長を務め、本社役員にもなった事もあります。

 

 子会社で不祥事が起きても、対処は社長のエム氏に全て任せて、必要なら本社から支援を行ないます。それらは長年の実績や信頼関係があってこその対応で、「エム氏が高く評価されている」からです。

 

 本社から「エム氏が低く評価されている」場合はどうなるでしょうか。子会社で不祥事が起きたら、本社の指示で、社長を交代させるか、子会社の解散や売却が行われます。

 

 

 福田代表は、分裂騒動中も「DCI本部は、自分と、自分が率いるDCI日本(福田派)を、全面的に支持してくれる」と信じていました。しかし、DCI本部は、日本支部を切り捨てました。なぜ、そんな事態になったのでしょうか?。

 

 福田代表が主張していた、DCI日本として長年の実績と信頼関係が、DCI本部側になかったのです。

 

 

 2016年、DCI本部は、「福田代表たちとカルトとの関係、及び、総会における委任状作戦」を問題視して、日本支部・DCI日本を認定しないと決定しました。

 

 2015年7月のDCI日本総会では、反福田派だけでなく、福田派からも、児相問題でライフスペースSPGFとの協力を問題視する意見が出されました。また、福田代表たちが擁護しているオウム真理教は、世界で一番有名で一番危険なカルトです。地下鉄サリン事件は、世界中の国(特に先進国)に大きな衝撃を与えました。世界最強国家の米国が、対テロ戦略や国内治安政策を根本から変えたほどです。

 

 例えば、世界的企業の子会社において、社長や役員など主要メンバーが、ISIL(イスラム国)やアルカイダなどの宗教系テロ組織を支援したらどうなるでしょうか?。親会社は、社長や役員を解任するか、子会社を解散します。そうしなければ、世界中から信頼を失ってしまいます。 ISIL(イスラム国)のテロには、各国の移民難民政策や、欧米の強国による後進国支配などが、背景にあります。しかし、オウム真理教のテロには、そのような背景はありません。自分たちの強さや正しさを示す為に、毒ガス兵器を製造して無差別テロを行ないました。カルトに関わってはいけないのです。