DCI日本・子どもの権利条約日本・CRC日本・報告書をつくる会

カルトとの関係(2)、オウム真理教

第1回学習会 2015年11月


公開:2016年6月9日、修正:2017年4月1日

1.DCI日本・第1回学習会2015年11月、オウム真理教を擁護!

私のブログ「福耳ブログ4」から、DCI日本・第1回学習会(2015年11月1日)の告知を転載します。

 

福耳ブログ4 > 「子どもの権利ってなに?」DCI日本・第1回学習会 (2015-10-18)

DCI日本・第1回学習会「子どもの権利ってな~に?」

 

 なぜ子どもに権利が必要なのか、なぜ乳幼児を含む子どもが権利行使の主体になれるのか、子どもに権利も認めたらどんなメリットがあるのか、日本国憲法は子どもの権利をどのように規定しているのか、子どもの権利条約のエッセンスとは何か等々、多義にわたって一緒に考えます。

 

講師:DCI日本・福田雅章代表(一橋大学名誉教授)
日時:2015年11月1日(日)午後2時~5時
資料代:500円、福田代表の関連ブックレット『人間回復の理論と現実』を進呈。
場所:一橋大学(東京都国立市)、西キャンパス第1講義棟401教室

 

 なお、当日は一橋大学の学園祭「一橋祭IKKYOSAI」が行われます。国立駅から一橋大学まで屋台が並びます。時間に余裕を持ってお越しの上、学園祭をお楽しみ下さい。

 国立市は隣ですし、天気も晴れて暖かかったので、学習会に行きました。講義はユーチューブで公開するという事でしたから、内容については記しません。

 

 講義の休憩時間に、講師の福田代表が、一橋大学の教授だった時の事を話し始めました。

 

「オウム真理教の信者を呼んで、宗教問題について、討論会を行った」

「反体制活動はこうやるんだ!」

 

と、オウム真理教を擁護してきた事を自慢しました。

 

 反体制活動には、2種類あります。精神医療問題や部落差別問題のように「社会を良くする反体制活動」と、無差別テロや左翼活動のように「社会を破壊する反体制活動」です。オウム真理教が行なった無差別テロは、社会(日本国)を破壊する反体制活動です。

 

 宗教団体を擁護(支持・支援)するとは、信仰ですから、信者になる事です。しかし、福田雅章・木附千晶夫妻が、オウム真理教(現:アレフ、ひかりの輪)の信者になったという情報はありません。彼らがオウムを一所懸命に擁護したのは、信仰ではなく、「反体制活動」だったからと判断できます。左翼テロリストや北朝鮮の日本人拉致の時と同じように、反体制活動家として、国を破壊するカルトを支持したのです。

2.オウム真理教(現:アレフ、ひかりの輪)とは

 オウム真理教は、世界で一番有名で一番危険なカルト(テロリスト)です。ヨガ教室から始まったもので、仏教やキリスト教など既存の宗教とは全く関係がありません。宗教団体としての教義や修行方法は、仏教など既存の宗教を参考にして、教団幹部が勝手に作ったものです。

 

 彼らは信者をマインドコントロールして、松本サリン事件、地下鉄サリン事件という無差別テロを行い、世界中を震え上がらせました。マインドコントロールの方法は、異常な修行や指導(ヘッドギアを着けて白装束で修行など)、精神に作用する薬、頭に電気を流す、拘束・監禁などを用いました。これらは精神科の治療方法と同じで、医師(含:心理士、カウンセラー)による心理療法、向精神薬による薬物療法、頭に電気を流すECT治療、拘束・保護室・閉鎖病棟に相当します。教団幹部の精神科医たちが主導して行いました。

 

 また、裁判で「日蓮正宗総本山・大石寺を、サリンで攻撃する計画で、下見に行った」と、証言がありました。その当時、創価学会は、自分たちを破門した大石寺を激しく憎悪していました。大石寺関係者が襲われたり、銃弾が撃ち込まれたり、事件が起きていました。オウム真理教は、創価学会(公明党)と特別な協力関係にあったと判断できます。

 

 オウム真理教は、無差別テロ以外にも信者のリンチ殺人や遺体焼却など、多数の犯罪を行いました。死者50名以上(遺体焼却などで正確な人数は不明)、負傷者7,000名以上を出しました。後遺症で今も日常生活がまともに送れない人たちがいます。また、教団の異常性に気付いて脱会した元信者にも、薬や頭に電気をかけた後遺症や、マインドコントロールの後遺症に、今も苦しむ人たちがいます。

 

 オウム真理教は、「アレフ」と「ひかりの輪」として存続し、現在も日本やロシアで勢力を拡大中です。

 

 

 オウム真理教が行った犯罪は、膨大で多岐に渡り、簡単には説明できません。三大事件や関連サイトを以下に記します。

 

オウム真理教(Wikipedia)

 

 地下鉄サリン事件で世界中を震え上がらせたカルト(テロリスト)。教祖・麻原彰晃(本名:松本智津夫)のヨガ教室(1984~)から始まり、1987年に宗教団体化(1989年認証)。山梨県上九一色村(かみくいっしきむら)に教団施設サティアンを建て、自動小銃、化学兵器(毒ガス)、麻薬類などを製造し、無差別テロを始め多くの反社会的活動を行いました。海外、ロシアにも進出し、軍事訓練や軍用武装ヘリの購入を謀りました。地下鉄サリン事件の後、破防法が検討されましたが適用されませんでした。

 

坂本堤弁護士一家殺害事件(Wikipedia)

 

 横浜法律事務所の坂本弁護士は、オウム真理教の反社会性を批判し、出家信者の家族への脱会支援、宗教団体の認可取り消し(民事訴訟)などに取り組んでいました。1989年11月4日、一家3人が殺害されて山中に埋められました。1990年2月、実行犯の岡崎が、長男を埋めた場所を匿名で警察に密告しましたが、警察は遺体を発見できませんでした。地下鉄サリン事件の後、岡崎の自供により犯行が判明し、1995年9月に一家の遺体が発見されました。

 

松本サリン事件(Wikipedia)

 

 1994年6月27日、長野県松本市で、教団松本支部立ち退きを求める訴訟の判事を殺す為に、毒ガスのサリンが散布されました。被害者は、死者8名、重軽傷者660名。戦争状態ではない国で、化学兵器(毒ガス)が一般市民に対して無差別に使用された世界初のテロ事件です。警察やマスコミは第一通報者の河野義行氏を犯人と決め付けました(冤罪・報道被害)。1994年9月オウムの犯行であるとの怪文書が出回りましたが、警察は取り合わず、地下鉄サリン事件の捜査でオウムの犯行だと判明しました。

 

地下鉄サリン事件(Wikipedia)

 

 1995年3月20日、東京都内の複数の地下鉄で、毒ガスのサリンが散布されました。死者は乗客や駅員ら13名、負傷者は約6,300名。教祖麻原が「サリンは薄くて構わない、殺す事が目的ではない」と指示した為、濃度の薄いサリンが使われました(2016年3月13日地下鉄サリン事件から21年の集い)。もし、毒ガスとして使われる高濃度のサリンだったら、地下鉄がナチスのユダヤ人収容所のガス室と同じになり、恐ろしいほどの犠牲者が出たはずです。

 全世界に衝撃を与え、世界中(特に先進国)の治安関係者を震撼させた無差別テロ事件です。世界最強国家の米国が、対テロ戦略や治安維持政策を根本的に変えたほどです。

 

オウム真理教家族の会

 

オウム真理教(現:アレフ Aleph、ひかりの輪)の信者の家族による任意の団体。

 

カナリアの詩

 

 オウム真理教の元信者の集い「カナリヤの会」。その声を広く世間に伝える為の会誌「カナリヤの詩」(161号まで発行)とwebサイト。

 

『生きている不思議 死んでいく不思議』-某弁護士日記。

 

オウム真理教の裁判、被害者支援、元信者の社会復帰支援など、カルト問題に取り組む滝本太郎弁護士のブログ。

 

弁護士紀藤正樹のLINC!、オウム真理教(アーレフ)情報

 

やや日刊カルト新聞(ラベル:オウム真理教の投稿)

 

オウム対策住民協議会、東京都世田谷区

東京都世田谷区、危機管理室危機管理担当課、オウム真理教対応

東京都足立区、危機管理室危機管理課、オウム真理教(アレフ)問題への対応・経緯など

 

 世田谷区烏山地域にオウム真理教(現アレフ)が進出し、実質的に本部となりました。オウム対策住民協議会は、烏山地域からのオウム真理教の撤退、犯罪集団である教団の解散を目指して、反対運動を行なっています。最近は、年2回、5月と11月に「抗議デモ・学習会」を行なっています。

 

 

教団サイト

アレフ Aleph

ひかりの輪(代表:上祐史浩)

3.カルトの危険性、子供を洗脳

 DCI日本の福田雅章代表は、地下鉄サリン事件の後も、オウム真理教(現:アレフ、ひかりの輪)を擁護してきました。破防法適用にも反対でした。

 

 DCI日本・運営委員(役員)の木附千晶氏も、オウム真理教を擁護してきました。地下鉄サリンの後、児童相談所が、危険なカルトから子供を守る為、教団施設で集団生活をしていた子供たちを保護しました。木附氏は「子供たちは、優しく温かい教団の中で暮らす方が幸せだ」などと児童相談所を非難しました。

 

 児童福祉の活動には、善意と優しさが必要です。世界で一番有名で一番危険なカルト(テロリスト)を擁護するような危険な思想の持ち主に、善意と優しさが必要な児童福祉で、まともな発想や行動ができるとは思えません。

 

 発達障害の治療として向精神薬を投与される子供や、児童相談所や児童養護施設で向精神薬を投与される子供についても、同じです。薬を悪用したオウム真理教を擁護しているのに、発達障害や児相による子供への薬を問題にできるとは思えません。

 

子供の重要性

 

 児相がオウム真理教の子供を保護しましたが、なぜ、子供が重要なのでしょうか?

 

 教団を将来まで存続させ、教団の勢力を拡大していく為には、次世代を担う子供が必要不可欠です。例えば、創価学会では、池田大作名誉会長が信者の子供の名付け親になり、子供に信心を叩き込むように厳しく指導し、教団を支える幹部育成の為に創価大学を作りました。

 

 また、ISIL(イスラム国)やアルカイダなどのテロ組織が、若者や子供を集めているのも、同じ理由からです。マインドコントロール(洗脳)が簡単ですから、喜んで自爆する狂信的な自爆テロ要員や戦闘員を簡単に育成できます。坂本堤弁護士一家殺害事件では、マインドコントロールが弱くて自責の念に駆られた信者が、警察に犯行や遺体の埋葬場所を密告しました。凶悪犯罪に反対する信者もいました。子供を洗脳すれば、そんな心配は全くありません。

 

洗脳・マインドコントロール

 

 カルトの異常性は、教団の指示であれば、無差別テロや殺人さえも正義だと信じて実行する事です。家族や友人を犠牲にする事すら、全く厭わなくなります。それが洗脳・マインドコントロールであり、それゆえにカルトが危険なのです。オウム真理教(現:アレフ、ひかりの輪)の教団施設や信者について、「近隣住民と仲良くしているから、危険ではない」という主張する人がいます。しかし、マインドコントロールされていれば、教団から「疑われないように仲良くしろ」と指示があれば、仲良くします。教団から「ポアしろ(殺せ)」と命じられれば、躊躇なく殺します。実行の前には、理性も、感情(家族愛や友情)も、何も存在しません。無条件に指示に従うだけです。

 

 私の体験を記します。以前、創価学会が敵視する(宗)真如苑の設備メンテナンスなどの仕事をしていました。東京都立川市の真如苑総本部の近くにある、総合病院・共済病院と、アル中治療(心理療法)で有名な精神科・三船クリニックに通っていました。創価学会信者の医師たちから向精神薬や心理療法などの治療を受け、マインドコントロールされ、真如苑の会長を「この人殺しがぁ!」と殺そうとしました。(詳細は別の機会に)。

  私の行動は、オウム真理教の信者が、薬などでマインドコントロールされ、無差別テロや殺人を行なったのと同じです。薬でマインドコントロールされると、理性も、感情も、まともに働きません。無条件に指示に従ってしまいます。

 

 また、創価学会の信者が、信仰活動として、都合の悪い相手を仏敵(集団ストーカーや暗殺などの対象)にしている事は、宗教問題では昔から有名です。これも、心理療法やマインドコントロールと同じ手法が使われています。

4.事例(1) オウム裁判対策協議会 - 福田雅章氏・木附千晶氏の活動

 福田雅章氏や木附千晶氏が、オウム真理教(現:アレフ、ひかりの輪)を擁護した活動「オウム裁判対策協議会」を取り上げます。なお、「SYZYGY」は、「シジジー」と読むそうです。

 

引用:オウム裁判対策協議会 > パンフレットのご案内 > 「オウム真理教と人権」内容紹介

(スクリーンショット:2016年5月24日)

画像:スクリーンショット1
スクリーンショット1

新宗教・文化ジャーナル

『SYZYGY』

特別号日本語版のご案内

オウム真理教と人権

12人が語る(掲載順)

 

James Lewis

米国ウィスコンシン大学宗教学部(Religious Studies Department at the University of Wisconsin)にて教鞭を執っている。新興宗教に関して広範囲に書き著わしている。

 

福田 雅章

一橋大学法学部教授(刑事政策)

 

浅野 健一

人権と報道・連絡会世話人

同志社大学文学部社会学科教授(新聞学)

元共同通信記者

 

山際 永三

人権と報道・連絡会事務局長

オウム裁判対策協議会世話人

映画監督

 

木附 千晶

ジャーナリスト

 

三山 巌

人権と報道・連絡会会員

 

黒川 高

オウム真理教に対する強制捜査を考える市民の会世話人

「エホバの証人」高校生排除問題を考える会世話人

 

大今 歩

オウム真理教に対する強制捜査を考える市民の会世話人

「エホバの証人」高校生排除問題を考える会世話人

 

寺西 和史

判事補(仙台地方裁判所勤務)

 

千代丸 健二

人権110番主宰

オウム裁判対策協議会世話人

 

神坂 直樹

オウム真理教に対する強制捜査を考える市民の会世話人

「エホバの証人」高校生排除問題を考える会世話人

法曹資格保持者

 

三浦 英明

人権と報道・連絡会会員

DNA問題研究会会員

M君裁判を考える会会員

(中略)

画像:スクリーンショット2
スクリーンショット2

福田 雅章

 一橋大学法学部教授(刑事政策)

 

いわれのない「オウム信徒の非国民化」

――その裏に隠された翼賛体制の政治目的

 

 最近、わたしは、ときどき、言いようのない錯覚と恐怖におそわれる――「いったい、私は、いつの時代の、どこの社会に生きているのだろうか?」と。

 

 わたしが現に住んでいるのは、本当に、日本国憲法をいただき、あの戦後の廃墟から国民の努力によって築きあげたといわれる、世界有数の豊かで幸せな社会なのだろうか。

【5ページ】

 

 今起きている「オウム信徒非国民化」の一大国民運動は、かつて軍国主義への坂道を転げ落ちていった戦前日本の翼賛体制にも似た不気味さをもっている。その核心は、国家権力の中枢部が、一定の国家目的を達成するために、日本社会の大儀を侵害するとして異端分子を創り出し、それを排除するという名のもとで、国民を総動員するという点にある。

【6ページ】

(中略)

画像:スクリーンショット3
スクリーンショット3

木附 千晶

 ジャーナリスト

 

オウムの子どもたち

 

 97年春に取材したとき、子どもたちは「第十サティアンに帰りたい」と、口々につぶやいた。「オウムの方が自由だから」と。

 児童相談所から脱走して母親の元へと帰ったOくん(当時9歳)は、言う。…

【31ページ】

 

 警察は、国家は「オウムの子どもを『保護』し、まともで、幸せな日本社会に返してあげた」と言う。その国家の言う、まともで幸せな日本社会とは、「国連子どもの権利委員会」から「過度に競争を強いる教育制度の中でストレスにさらされ、発達障害に陥っている」と勧告されるような社会なのだ。

【33ページ】(後略)

(後略)

 

 福田雅章・木附千晶夫妻の文章は、左翼の反体制活動家らしさが良く現れた文章ですね。

 DCI日本・福田雅章代表は、北朝鮮の日本人拉致やオウム真理教の問題で、日本中を敵に回して一歩も引かなかった筋金入りの左翼の反体制活動家です。「人の好い優しいおじいちゃん」という印象通りの人ではありません(1938年生まれの77歳、2016年6月現在)。何十年も前から、左翼の反体制活動家として、詭弁・強弁を駆使してきました。

 

 上記、国連・児童の権利委員会(通称:子供の権利委員会)に「過度に競争を強いる教育制度の中でストレスにさらされ、発達障害に陥っている」と勧告させたのは、DCI日本です。児童の権利委員会の勧告は、DCI日本などが提出した報告書(カウンターレポート)の主張に沿った勧告を出すからです。反体制活動の一環なのでしょう、オウム真理教を擁護したり、児童相談所を非難する根拠までも、DCI日本(福田代表や木附運営委員たち)で作っていると言えます。

5.事例(2) オウムの子供を保護した元児相職員 - 木附千晶氏の主張との対比

 オウム真理教の熱心な信者は、教団施設で集団生活をしていて、出家信者と呼ばれてました。信者の子供たちも、教団施設で集団生活をしていました。地下鉄サリン事件により、教団が危険なカルト(テロリスト)であると判明しました。山梨県の児童相談所は、カルトから子供を守る為に、教団施設にいた子供たちを保護しました。

 

 当時、児相職員だった方が、オウム真理教の子供たちを保護した事などをブログに書いています。一部を引用しますが、とても参考になる内容です。全文をきちんと読む事をお勧めします。

 

引用:山梨臨床心理と武術の研究所 > オウム真理教事件について(2011-11-28)

……テレビの報道番組には私の元上司が出ていたらしい。

 オウムで世間が騒然していた最中に、富士北麓の教団施設から53人の子どもたちを山梨の児童相談所が保護したという「事件」がありました。覚えているでしょうか。あの時の児童相談所の所長で、前代未聞の一時保護を指揮して、その後も教団を脱会した家族を支援していたので、マスコミ取り上げられたのでしょう。

 大変リーダーシップに富んだ、面白い所長さんでした。

   (中略)

 そして何を隠そう私も、その所長の指揮下でその児童相談所で働いていたのです。オウムの子たちの受け入れ、心理査定、ケアに携わっていました。

 だから当時のオウム真理教内部の状況は、子どもたちの様子や話、関係者から漏れ伝わってくる情報でけっこう知ることができました。

 世間的には大変な状況でしたが、現場的には充実した時間ではありました。

 しかし私はオウム真理教自体について、かなり以前からその存在を知り、考え方や行動性、そして問題性をわかってはいたのです。

   (中略)

「こいつらとは合わない、やばい連中だ」と避けるようになり、お互いの運命が分かれていったのです。

 

 この方は、宗教などスピリチュアルな分野に深い知識と人脈があったようです。また、地下鉄サリン事件の後、児相がオウム真理教の子供たちを保護した際、職員として子供たちに関わった心理臨床家です。「マスコミがカルトと言った」とか、「国家権力の中枢部が……」とか、他人事として書いているのではありません。地下鉄サリン事件を起こす前から、地域で信者たちと接してきた体験からも、オウム真理教の信者たちの異常さを書いています。

 

 オウム真理教事件は、国家権力が作り出した冤罪ではありません。反体制的な思想や反社会的な素質を持っていた人たちが、オウム真理教に集まり、カルト化・凶悪化した為に起きたのです。しかし、彼らも、カルトのメンバーやテロリストとして生まれた訳ではありません。一般社会で暮らしていれば、万引きもせずに暮らしていたかもしれません。オウム真理教に集まり、悪い方に影響しあう事で、無差別テロを起こすような凶悪なカルト・テロリストになったのです。

 

 信仰(宗教)などスピリチュアルな分野に関わると、危ない人間になる訳ではありません。信仰により、人間的に成長していく人もいます。信仰しても、全く変わらない人もいます。似非宗教や霊感商法に騙されて、財産を失ってしまう人もいます。また、カルトに関わって凶悪犯罪者に堕ちていく人もいます。例えば、オウム真理教で地下鉄サリン事件に加担した人や、創価学会で仏敵への裏稼業(集団ストーカーや暗殺)が楽しくなって裏社会に堕ちていく人です。人それぞれと言うしかありませんが、その岐路になるのは何でしょうか?。それについても、簡単に記しています。

 

「彼らはこうなったけど、私はならなかった。その違いはなんだろう?」

という問いでした。けしてそれは偶然ではないと思えたからです。

   (略)

 オウム真理教に走った彼らの問題や心理的病理、社会的病理を推測して、「いかに異常か」を論じるのはたやすい。でも圧倒的大多数のスピリチュアル文化に関心のある人はそうはならない。ほとんどの人は人生に迷いながらも健全に、建設的に生きている、それを知っておくことが「臨床的」には必要だと考えます。

 

 私の場合、一言でいうと「グルイズムへの懐疑」「バランス感覚の保持」「相対化する視点」といったところかなと思います。

 

 ひとつひとつ説明すると面倒なので簡単にすましますが、自分を一人のカリスマに明け渡すことで自我意識の放棄を求めるグルイズムは、カルト宗教の特徴で、非常に問題を起こしやすいことは知られています。基本的に自分への帰依、服従を求める指導者にはついていかない方がよいでしょう。

   (後略)

 

 グルイズムは、オウム真理教の教祖・麻原彰晃(本名:松本智津夫、死刑囚)だけでなく、創価学会の池田大作や、統一教会(現:世界平和統一家庭連合/旧:世界基督教統一神霊協会)の文鮮明など、他のカルトでも同じです。政治体制で言えば独裁ですから、北朝鮮の初代・金日成主席や、ナチスのヒットラー総統も同じです。

 

 カリスマに集まっていく心理は、一般の組織でも起こります。DCI日本・子どもの権利条約日本・CRC日本では、林文子氏が「福田代表の為に」とか「福田代表を守る為に」と言って活動していました。福田雅章代表がカリスマになっていると判断できます。

 

 カリスマかどうかを簡単に判断する方法は、組織と、個人を、切り離して考えられるかどうかです。「福田雅章氏でなければ」とか、「福田代表の為に」とか、福田代表に対して特別な気持ちがあれば、カリスマになっていると判断できます。

「福田代表は高齢だから引退した方が良い」とか、「児相問題に取り組むなら誰が代表でも良い」とか、「活動の目的を考えて反福田派と再統合するべき」とか、福田代表に対する拘りがなければ、カリスマではないと判断できます。

 

 

 「グルイズムへの懐疑」だけでなく、その次の「バランス感覚の保持」「相対化する視点」についても、正反対の事例(悪い事例)として、林文子氏による私への誹謗中傷が当てはまります。簡単に記します。

 

 DCI日本・福田代表の側近である林文子氏が、創価学会の為に、私への誹謗中傷を行なっています。なぜか、林氏が中心メンバーになっている、精神医療被害連絡会・オルタナティブ協議会(共に中川聡代表)のスタッフたちが協力しています。彼らの口癖は「自分はわかってる」「自分は間違っていない」でしたから、「バランス感覚」や「相対化」とは正反対に、自らを正当化し絶対化しています。さらに、林氏を特別視する発言が非常に目立ちます。彼らにとっては林氏がカリスマなのでしょう(グルイズム)。