晃華学園事件・児相問題

東京地裁・第2回報告会(2/4)

2015年4月27日


3. 第2回報告会.(2)質疑応答

(注)略称……児相:児童相談所、児福法:児童福祉法、児虐法:児童虐待防止法、施設:児童相談所や児童養護施設、学校:晃華学園小学校


3-1. 子供の期間は短くて限られている。それなのに裁判は時間がかかり過ぎる。子供の権利はどのように守られるのか?

 

■(南出)私達もそれを懸念している。言い方が悪いかもしれないが、子供は生鮮食品と同じ、ほっといたら腐ってしまう。今、教育を仕込まなければ。一日も早く子供を取り返したい。

 

 この子供はアスペルガー症候群。アスペルガーは、病気ではなく、特殊な能力や性格。天才と言われた人たちにはアスペルガーが多い。子供の能力を天才的に開かせるには、今、適切な教育をしなければならない。教育も何もない施設に監禁され、子供を壊される事が、一番大きな問題である。

 

 さいたま家裁の認定では、(児相は)子供が「家に帰りたくない」と言っているから施設入所措置をすると。もし、子供が「家に帰りたい」と言っても、児相は子供を返さない。結局、児相はダブルスタンダードを使い分け、子供は返ってこない。

 

 保護から2年も経っている。5年先に保護が違法だったという結果が出ても、もう子供は壊されている。子供を救済する為に人身保護請求を考えている。


3-2. うちの子供も児相に2ヶ月近く保護されて、学校に戻るまで大変だった。水岡さんは、晃華学園にこんなにひどい事をされたのに、子供が返ってきたら、もう一度晃華学園に通わせるつもりか?

 

■(南出)こんなひどい学校に戻すのか?と疑問に思うのはわかるが、そういう請求はしていない。訴訟の組み立てを説明する。石上理事長と田島校長を解任させ、学校に非を認めさせて、運営や人事を一新させて、教育環境を整備させた上で、子供を復学させるという請求をしている。児相のひどい所から、ひどい学校へ、子供を戻すのではない。

 

 親権の行使として、親の教育権・子供の学習権として、晃華学園を選択した。子供の特性や教育環境を考えて調査して、普通の公立ではなく、私立を選択した。宗教的な事も含めて教育環境が良いと、晃華学園を選んで就学契約を結んだ。それなのに、学校の言っている事と、やっている事が、全く違う。ご指摘されたように、そこが大きな問題である。


3-3. 学籍はどうなっているのか?

 

■ 授業料について

 

(水岡)児相に拉致された後も、晃華学園に学籍がある。私立なので授業料を払わなくてはならない。払わなければ、債務不履行により退学になる。言い方を変えれば、私の方に債務があるから、学校は債務者に授業料を払えと言い、授業料を徴収している。

 

 2014年4月、南出弁護士と田島校長に会いに行った。当時の学校の弁護士、野々山が話し、田島は一言も喋らない。「教室を見せてくれ」と言ったら、田島が拒否した。見せられない理由を問い詰めたら、蚊の泣くような小さな声で「机を撤去した」と自白した。野々山は机の撤去を知らなかった。次に行った時には、机があった。「写真を貼らせて欲しい」と言って、写真を貼ったが、学校はそれを撤去した。

 

 学校は、授業料を徴収し、学籍がある。しかし、机は撤去する、保護者会に参加させない、連絡メールを遮断するなど、全ての教育サービスを拒否している。児相に対して、子供を通わせるように要求もしない。授業料をタダ取りしている。

 

■ 進級について

 

(南出)2013年5月1日、4年生の時に児相に拉致された。2014年4月に教室を見せて欲しいと言った時は、5年生の教室だった。今(2015年4月)は6年生。晃華学園には2年間全く通っていない。今は6年生なのか?、なぜ進級できるのか?、尋ねなければならない。

 

■ 二重学籍について

 

(水岡)今日、晃華学園の代理人は「転校」という言葉を使った。学籍は、今も晃華学園にある。正式な転校ではない。文科省は小学校児童の二重学籍を認めていない。例えば、私立小学校に行く場合、地元の公立小学校に学籍はない。うちの子供は、施設から学籍のない公立小学校に通わさせられている。

 6年生なら、来年3月にどちらの学校から卒業するのか? 晃華学園は一日も出席していないのに卒業証書を発行するのか? 公立小学校は学籍がないのに卒業証書を発行できるのか? 今日、転校という言葉が使われたが、転校ではない、違法な二重学籍である。この問題を裁判で明らかにしなければならない。

 

 この訴訟とは別に、児相を運営している埼玉県、児童養護施設、国を相手に、行政訴訟を起こしている。そちらでも二重学籍の問題が争点になると考える。どう考えても、違法な処置である。

 

■ 災害・事故について

 

(水岡)東日本大震災で、宮城県石巻市立大川小学校では多くの児童が亡くなった ※2 。児童は正規の学籍があったが、学校を運営している石巻市は「自分達に責任はない」と言っている。民法の規定で3年経つと時効になってしまう。時効直前に、遺族の一部が石巻市と宮城県を仙台地裁に提訴した。提訴されても学校側は「自分達に責任はない」と言っている。

 

 うちの子供の場合、埼玉なので津波は来なくても、地震、富士山の噴火、洪水などの災害に遭うかもしれない。校外学習、遠足などで、事故に遭って死ぬかもしれない。その時は、大川小学校と同じように学校の責任を問題にしなければならない。その場合、正規の学籍がないと逃げられる可能性がある。うちの子供の安全は全く考えられていない。大人の都合で二重学籍というデタラメが行われている。

 

(注釈)※2:2011年3月11日の東日本大震災で、地震発生の50分後、石巻市立大川小学校を津波が襲った。適切な避難が行われてなく、校庭にいた児童78名のうち74名、校内にいた教員11名のうち10名、スクールバスの運転手の計85名が亡くなった。学校から5分の裏山に避難していれば、全員が助かっていた。実際、石巻市立門脇小学校では、全員が避難して助かっている。

 大川小で生き残った児童の証言によると、児童たちが「山へ逃げよう」と懸命に訴えたのに、教員たちはそれを受け入れず、校庭にいるように指示した。生き残った校長は会見で「私の怠慢でした」と発言し、遺族に対して誠意のない謝罪をした。また、証言をした児童に対して「子供は記憶を間違えてしまうものだ」と発言したり、聞き取り調査の結果を破棄したりしている。

2014年3月10日、犠牲になった児童23名の遺族が、石巻市と宮城県に対して損害賠償を求める訴訟を仙台地裁に起こした。

 

■ 転校の代替性について

 

(南出)親権と転校の問題を提起しなければならない。学校の選択や転校は、親権固有の範囲である。

 

 親権として公立小学校に入れていた場合、児童福祉法・第47条の措置権として、収容施設の関係で緊急避難的に同レベルの公立への転校が認められるかもしれない。公立には宗教等による教育方針はなく、同レベルの公立に代替性がある。

 

----条文より引用----

児童福祉法・第47条……児童福祉施設の長は、入所中の児童等で親権を行う者又は未成年後見人のないものに対し、親権を行う者又は未成年後見人があるに至るまでの間、親権を行う。

参照:児童福祉法(電子政府の総合窓口e-Gov)

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 本件は私学なので状況が全く違う。あえて公立を忌避して、晃華学園を選んでいる。特殊な教育方針のある私学から、教育方針のない公立に転校させる代替性はない。ここに大きな問題がある。

 

(水岡)田島校長が責任をもって処理しなければならない。実際は、授業料を取るだけで、無責任に何もしない。子供を遺棄した事で目的を達して、自分は出世して校長になった。都合の悪い親や子供を力で押さえつける強圧的で自己中心的な対応は、とてもキリスト教の人間愛に満ちた学校だとはとても信じがたい。宗教のない公立でももう少し人間愛がある対応を取ると思われる。

写真:第2回報告会、水岡不二雄氏と南出弁護士
第2回報告会、水岡不二雄氏と南出弁護士

3-4. 学校の他の教師、例えば前の学年の担任などから協力は得られなかったのか?

 

■ 担任について

 

(水岡)2年の時の担任は高階で、ひどい暴行を受けた。3年の時の担任は田島で、二枚舌外交が得意。

 

 うちの子供は、高階から頭を殴られるなどひどい暴行を受けた。「たかしな」をもじって「ばかしね」と言うくらい嫌っていた。石上が高階の擁護者であるとわかっていたので、「いしがみ」をもじって「うそがみ」と言っていた。彼らがどんな人間なのかは、子供にもはっきりわかっていた。

 

 しかし田島は、公立校にいたせいか、やり方が非情に狡猾。うちの子供の心をとらえながら、裏で石上といろいろやっていたらしい。私が高階の暴行に抗議した後にだけ、児相へ虐待通告を行った。石上に内容証明を送った後や、保護者会で抗議した後にだけ、児相に通告があった。確率的に作為がある行動である。

 田島は、表では良い顔をして、裏では石上と協力して、ヤヌスのような二面的な行動をしていた。それが石上に高く買われたのだろう。

 

■ 校長への出世について

 

(水岡)公立校の教師は、誰でも校長になりたがる。問題があって校長になれない人は、僻地校で校長になる。大川小学校も僻地校で、校長も問題の多い人だった。

 東京都の場合はそんな事は難しい。田島も問題があったから公立で校長になれなかったのだろう。それが晃華学園に来て、僅か4年で校長になった。信じられない出世をした裏に何があったのか、考えればわかる。


3-5. うちの子供が児相に保護された時は、毎日のように児相に電話をしたり行ったりして、面会や手紙をお願いした。保護されて1か月経って、やっと面会させてもらえた。水岡さんは全く面会できていないのか?

 

■ 所沢児相について

 

(水岡)弁護士を通じて、何回も児相に面会を申し入れたが、所沢児相は一切拒否している。それどころか、弁護士との面会も拒否している。

 南出弁護士も詳しいが、刑務所に収監された受刑者や警察の留置場に入れられた容疑者でも、面会は認められている。児相の人権状況はそれ以下。児相では人権が守られていない。

 

■ 著作・共著について

 

(水岡)南出弁護士と一緒に児相問題についての本を書いている。今年の8月か9月に出版の予定。国際比較について書く為、EUの児童虐待防止政策がどうなっているか、3月にヨーロッパに行って調査してきた。オランダは1週間に1回か2回、普通に面会させている。私のように2年間も面会させてもらえないとか、静岡の方のように8年も面会させてもらえないとか、質問の方のような事とか、そんな事はない。

 

■ 子供の権利条約(児童の権利条約)について

 

(水岡)子供の権利条約に、子供と親が会う権利は保証されている。日本政府も批准しているから、行政機関は守らなければならない。児相は、子供の権利条約を踏みにじり、子供の人権を蹂躙している。その実態は海外に知られていない。日本の虐待防止政策を改める為、海外に知ってもらい、国連などから外圧をかけてもらう事も考えている。

 

(南出)子供の権利条約の勧告で「親子を面会させない事は児童虐待である」と明確に言っている。しかし、厚労省は黙殺して一切改善しようとしない。

 なぜそんな事態が起きるのか?、それは面会させると、不都合な事態が起きるからである。薬漬けにしたり、面会を禁止しながら「親が面会に来ないのはお前が捨てられたからだ」と、子供にウソを繰り返し刷り込んでいる(洗脳している)。

 実際に静岡の事件で、薬漬けにして洗脳している証拠が出ている。それは氷山の一角でしかない。もし、親と会わせると、薬漬けと洗脳がバレてしまうから、絶対に会わせられない。そのため、一時保護や施設入所の期間が延長されていく。そうなると、毎月、拉致報奨金と言われる予算が入る。面会させない方が利権につながる、児相利権はそういう構造になっている。だから、外国や国連から勧告に一切応じない。

 

参照:外務省「国連・子供の権利委員会・第3回審査、最終見解」PDFファイル

 

■ 刑務所と比べて

 

(南出) 刑務所の改善についても、法務省が全く応じない。数年前に、ようやく明治時代の監獄を改正した。それでもまだきちんとした対応はできていない。しかし、刑務所には、自ら犯罪を犯した人が服役している。

 

 児相に保護された子供は、犯罪も犯してないのに、刑務所の受刑者より低く権利を制限されている。刑務所の受刑者ですら、回数は制限されるが親族と面会ができる。

 

 以前、福井刑務所を相手に国家賠償請求を起こした事案がある。刑務所の処遇をめぐる問題で受任するという事で面会したのに、刑務官が立ち会おうとした。訴訟の相手が立ち会うのは敵情視察だ。

 無理やり立ち会われた為、被疑者に弁護士が秘密接見(立ち会いなしで会う事)と同じ権利を認めろと、慰謝料請求訴訟を起こした所、認められた。それ以後、全国の刑務所で、弁護士の特別面会においては原則として立ち会いがなくなった。このようにひとつずつ裁判まで起こさないと改善できない。国連が刑務所の改善を勧告しても、何も変わらない。

 

 児相も何か画期的な判決が出ないと、何も変わらない。行政の利権を守る為に変わろうとしない。構造的な問題。