島根・広島のクチコミ(1980年頃)

北朝鮮の日本人拉致に気をつけろ!と


公開:2018年11月28日、更新:20--年--月--日

 

 子供の頃、広島市に住んでいました。広島市は、戦後、周辺自治体と合併して大きくなり、政令指定都市になりました。

 

 住んでいたのは、戦前からの旧市街にある、段原です。比治山の東側で、広島駅から歩くと20分少々かかります。比治山が爆風を遮ってくれた為、原爆被害を免れた家屋がかなりあった地区です。比治山には米軍の原爆被害研究施設ABCCがあり、広島大学病院も近くにありました。

 

 

 仲の良かった友人一家や、学校の先生たちが、アウトドア好きで、島根県、鳥取県、山口県へよく行っていました。冬は、スキーに、大山など中国山脈に行きます。夏は日本海に行きます。島根県ですから、朝鮮半島に面したあたりです。

 

 1980年頃には、北朝鮮の日本人拉致が、クチコミで広まっていたようです。学校の先生などが、こんな事をよく言っていました。

 

「日本海側は注意しろよ、夜の海岸や、昼間でも人のいない所に行くなよ。『夜のデートは静かな海岸で』とか絶対に考えるなよ。北朝鮮に連れ去られるぞ」

 

「日本海側のあのあたりは、北朝鮮の工作員が漁船やボートなどで出入りしているから、気をつけろよ。彼らと出会ったら、連れ去られたり、殺されたりするからな」

 

「何かあっても、国も、警察も、助けてくれないからな、自分で気をつけろよ」