児童相談所問題

児童相談所長の出世は、裁判で遅れるのか?

所沢児童相談所・広瀬正幸所長の場合


公開:2017年10月28日、更新・修正:2018年3月26日

1. 児童相談所長の出世がなくなる?

 児童相談所問題の勉強会などには、「児童相談所から子供を取り戻す為に、児童相談所と戦おう!裁判をしよう!」と主張する人たちが集まります。

 

 彼らは、「裁判を起こせば、児童相談所長は経緯説明や責任がある為、内規によって裁判終了まで異動できない。公務員は、2~3年ごとに異動し、その際に出世していく。異動できなければ出世もできなくなる。同期や後輩にどんどん追い抜かれていく。裁判をしよう」と主張します。本当にそうなのでしょうか?

 

 埼玉県所沢児童相談所(広瀬正幸所長・当時)が、晃華学園から子供を保護した事案をみてみましょう。

 

 

2011年(平成23年)

 

 4月1日 広瀬正幸氏・埼玉学園長へ(中央児童相談所副所長から)埼玉県人事異動情報、課長級・副課長級(PDF411KB)

 

2012年(平成24年)

 

 

2013年(平成25年)

 

 4月1日 広瀬氏、埼玉県所沢児童相談所長へ。埼玉県人事異動情報、課長級・副課長級(PDF350KB)

 5月1日 晃華学園から子供が保護される。

 

2014年(平成26年)

 

 7月23日 子供の父親が、東京地方裁判所に晃華学園などを提訴。

 

2015年(平成27年)

 

 3月5日 東京地方裁判所、第1回口頭弁論。

 7月22日 さいたま地裁、第1回口頭弁論。

 

2017年(平成29年)

 

 4月1日 広瀬氏、埼玉県中央児童相談所長へ。埼玉県人事異動情報、特別職・部長級・副部長級・課長級(PDF360KB)

 

 

 もし、定期的な人事異動が2年ごとに行われるとすると、2015年の異動がなくなり、2017年に異動になったと思われます。ただし、次項に記したように、異動が2年ごとに行われるとは限りません。児相被害者を名乗る人たちがあちこちで主張しているように、出世がなくなる事はありません。裁判など問題を抱えた場合の異動(出世)は、状況に応じて判断しているのでしょう。

 

2. 埼玉県児童相談所長の人事異動

 埼玉県サイトに公開されている人事情報(2011~2017年)から、児童相談所長の異動を抜き出しました。リストは、新任職名、前任職名、氏名、次の異動とそれ迄の年数です。

 

● 埼玉県・人事異動情報

 

2011年(平成23年)4月1日付

中央児童相談所長、福祉部部付、佐藤 正史、1年後に退職

 

2012年(平成24年)4月1日付

中央児童相談所長、越谷児童相談所長、田口 伸、5年後に退職
川越児童相談所長、越谷児童相談所副所長、森田 一幸、3年後に退職
熊谷児童相談所長、越谷児童相談所副所長、栗原 明子、2年後に退職
越谷児童相談所長、川越児童相談所長、新井 雅彦、2年後に退職

 

2013年(平成25年)4月1日付

南児童相談所長、所沢児童相談所長、榎本 淳一、2年後に異動

所沢児童相談所長、埼玉学園長、広瀬 正幸、4年後に異動

 

2014年(平成26年)4月1日付

熊谷児童相談所長、中央児童相談所副所長、上原 文夫、3年後に退職
越谷児童相談所長、川越児童相談所副所長、遠藤 和幸

 

2015年(平成27年)4月1日付

南児童相談所長、越谷児童相談所草加支所長、篠崎 誠
川越児童相談所長、環・環境政策課調整幹、松井 明彦

 

2016年(平成28年)4月1日

人事異動なし

 

2017年(平成29年)4月1日

中央児童相談所長、所沢児童相談所長、広瀬 正幸
所沢児童相談所長、川越児童相談所副所長、西川 達男
熊谷児童相談所長、北部福祉事務所長、新井 由基夫